埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 428
■ 種類 学会発表
■ タイトル 鴨川流域におけるノニルフェノール及びその前駆物質の動態
Behavior of Nonylphenol and Its Precursors in the Waters of the Kamogawa River Basin
■ 著者 茂木守  Mamoru Motegi  埼玉県環境科学国際センター
細野繁雄  Shigeo Hosono  埼玉県環境科学国際センター
野尻喜好  Kiyoshi Nojiri  埼玉県環境科学国際センター
河村清史  Kiyoshi Kawamura  埼玉県環境科学国際センター
   
   
   
   
   
   
   
■ 出版元
■ 出版年 2004
■ 誌名・巻・号・年 日本内分泌攪乱化学物質学会第7回研究発表会要旨集、p167、平成16年12月14日
■ 抄録・要旨  鴨川上流4地点の河川水中のノニルフェノール(NP)、ノニルフェノールエトキシレート(NPnEO:n=1-15)、ノニルフェノキシ酢酸類(NPnEC:n=1-10)の濃度等の季節変動を調べた。  NP、NPnEO、NPnECの合計(NPs)濃度は19〜57nM/Lで、4地点とも冬と春に高かった。また、夏季にNP(3-15)EO比率が減少し、冬季にNP(3-15)EOとNP(3-10)ECの比率が増加したことから、NPnEOのエチレンオキサイド鎖は、夏季に短縮化されやすいことがわかった。  NPnEOの発生源を明らかにするため、鴨川流域の工場排水を調べたところ、高濃度のNPnEOを排出する工場を特定できた。この排水が流れる排水路の底質中には、高濃度のNP(74μM/ds-kg)、NP1EO(270μM/ds-kg)が含まれていた。また、排水路出口直下の鴨川河川底質では、NP1EO(17μM/ds-kg)よりもNP(140μM/ds-kg)が高濃度で存在した。このことから、排水路底質よりも河川底質の方が嫌気的であり、NPがより生成しやすいと考えられた。
■ キーワード 都市河川、ノニルフェノール、ノニルフェノールエトキシレート、ノニルフェノキシ酢酸、排出源

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